エネルギーのポイント

エネルギーの値動きの特徴

原油及び石油製品の世界最大の市場はNYMEX市場です。NYMEXの値動きは世界中に影響を与えますが、国内市場もこれに連動する傾向があります。特に近年は米国のハリケーン被害で米国内の石油施設に大きな被害が発生したことがNYMEX市場での価格を押し上げる要因となっています。このように、天候面を含めて米国の動向が石油市場に取って大きなポイントとなっています。ただ、実際に日本国内に輸入されている原油は中東産で、NYMEXで取引されている米国産のWTIとは異なる種類であることに留意する必要があります。また、中東産を輸入していることはその産地である中東諸国の動向に影響を受けやすいことを意味しているため、OPECの動向に注意をする必要があります。

一方の石油製品は、シンガポールを拠点に輸出入が行われていることから為替面を考慮する必要があるほか、国内外の需給状況を見た上で元売が輸入を行うのか、輸出を行うのか判断しなければなりません。その時点での国内在庫量、気象、為替などがポイントになってきます。

  

エネルギー需給統計

ファンダメンタル情報について

情報の種類 情報内容 市場への
影響度
更新日時
API・DOE石油在庫統計 毎週発表されるAPI(全米石油協会)、DOE(米国エネルギー省)発表による在庫報告です。この報告は米国市場の取引終了後に発表されるため、その影響は真っ先に日本市場に反映されます。 API=海外火曜日
DOE=海外水曜日
CFTC建玉明細 CFTCが発表する建玉報告はNY市場の人気動向が反映されています。
ファンド筋の動向確認や、現在のムード判断に役立ちます。
海外金曜日
産油国銘柄FOB価格 日本が輸入している原油は中東産であるため、産油国の動向を知ることも重要です。 毎月中旬頃
海外情報 刻々と変化する海外の情勢は石油市場に大きな影響を与える要因になりかねません。
産油国の動向はもちろん、中国、米国など消費国の動向にも常日ごろから、注意する必要があります。
海外毎営業日
年間需給 長期的な需給の流れを把握するのに必要です。  

エネルギーの季節要因

  1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
ガソリン       行楽需要   最需要期        
灯油 需要期         工業用需要       需要期