天候は穀物の生育や天然ゴムの生産量に大きな影響を与える要因ですが、ハリケーンの多発が米国内の石油減産を招きこれが価格高騰につながったことを受けて、エネルギー市場においても重要視されるようになっています。
大豆、コーンにおいては米国の生育期である4月〜9月、天然ゴムに関しては2月〜4月及び11月〜1月、コーヒーの場合はブラジルが真冬を迎える6月から8月と開花期を迎える10月前後が注目すべき時期となります。また、エネルギー市場に関しては、米国で大型ハリケーンが襲来しやすい8月末から9月末にかけての時期に注意が必要です。
穀物天候相場の主な要因とその背景、及び注目点 | |||
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豊 作 要 因 | 不 作 要 因 | 天候関連の注目点 | |
春 | 晴天→早期作付け開始
花やサヤの数は増加 |
土壌水分乾燥→ 発芽遅れ 花やサヤの数は減少 長雨→ 生育不良で再作付けに |
米国コーンベルト土壌水分 米国中西部の天候 生育状況 |
トウモロコシの作付け面積が減少した場合 |
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夏 | 干ばつ・高温乾燥→ 開花・受粉不良で 着サヤ数減少 多雨・低温・日照不足→ 生育不良、減産に |
米国中西部の天候 | |
秋 | 晴天→ 大豆の場合、油分含有率上昇 |
早霜→ 成熟、サイズ拡大停止 長雨→ 収穫遅れや収穫放棄 による品質低下へ |
米国中西部の天候 生育状況 南米諸国の天候 南半球での生育状況 (南米、南アなど) |
冬 | 適度な雨→ 春の作付けに向けて 土壌水分確保 |
雨量不足→ 春の作付時、 土壌水分不足に |
南半球での 穀物生育状況 米国中西部の天候 |