一目均衡表

一目均衡表とは

波動、時間、水準を総合的に取り入れたチャートで、相場の状況を視覚で捉えたものであり、いつ目標値が達成されるかという時間論を中心に構成されたものです。

【基本的な見方】
<買いシグナル>
・基準線が転換線より下にあれば買い賛成
・転換線が基準線を下から上に突き抜ける(ゴールデンクロス)
・遅行線と終値を比べて遅行線が上回っていれば買い賛成
・遅行線が罫線を上回り、基準線も上向きなら買い賛成
・相場が雲を上抜いたとき、相場は好転したと判断される
<売りシグナル>
・基準線が転換線より上にあれば売り賛成
・転換線が基準線を上から下へと突き抜ける(デッドクロス)
・遅行線と終値を比べて遅行線が下回っていれば売り賛成
・遅行線が罫線を下回り、基準線も下向きなら売り賛成
・相場が雲を下に突き抜けたとき、相場は暗転したと判断される

指標は以下の5つのラインから成り立っています。

【一目均衡表の5つの指標】
基準線 転換線 先行スパン1 先行スパン2 遅行スパン

一目均衡表の見方

基準線

その名の通り相場の方向性を見るための基本となるものです。相場の中期的な均衡点であると同時に、潜在的なトレンドを決定する線であり、 相場そのものの「基準」となる線です。
当日を含む過去26日間の最高値と最安値の中間値を、当日の基準値とします。
(過去26日間の最高値+過去26日間の最安値)÷2

転換線

買い方の圧力の最高潮である高値と、売り方の圧力の最高潮である安値の平均、 つまり売り買いの圧力の短期的な均衡点を表します。
当日を含む過去9日間の最高値と最安値の中間値を、当日の転換値とします。
(過去9日間の最高値+過去9日間の最安値)÷2

先行スパン

これは、現在までの動きが将来の動きに対して、どう影響するかを判断するのに使います。 つまり、これまでの値段を「原因」として捉え、その「結果」から今後の値段が決まっていくという考え方であり、 買い時代か、売り時代かの判断はもちろんのこと、相場が「いつ頃」「どうなるか」についての見当をつけようというもので、先行スパン1、2があります。

先行スパン1

基準値と転換値の中間値を、当日を含む26日先の先行スパン1と表します
(基準線+転換線)÷2・・・26日先に記入

先行スパン2

当日を含む過去52日間の最高値と最安値の中間値を、当日を含む26日先の先行スパン2と表します。
(過去52日間の最高値+過去52日間の最安値)÷2・・・26日先に記入

先行スパン1.2.の間は<抵抗帯・雲>と呼ばれ、価格が雲の上にある場合は下値支持帯となり、価格が下にある場合は上値抵抗帯となります。
雲の厚みによって支持、抵抗の強さは変わり、厚ければ厚いほど支持、または抵抗の強さは強化します。
相場が雲を通過するときに、それまでの方向に対して抵抗を示す場合があります。
雲のねじれの上や下を相場(ローソク足)が通過するとき、相場に波乱が生じる可能性が大きいといわれます。

遅行スパン

一目均衡表中でも、基準線と同様に重要視され、相場の変化を一目瞭然にするのがその機能といえます。
当日の終値を、当日を含む26日前の遅行スパンと表します。
終値を26日前に記入